相続・遺言・登記のことなら

遺言・成年後見をテーマに、地域での講演活動を行いました!

寒さが身に染みる季節となりました。
この1年、実務に加えて地域の皆さまと直接言葉を交わす場を数多くいただきましたが、ここ最近も講演会・研修会の講師として2件の場にお招きいただきました。

まず1件目は、大山崎町内で開催された「ことぶ喫茶」において、70歳以上のひとり暮らしの方々(ことぶき会会員)を対象に相続・遺言に関する講演会を行いました。


「終活に向けて、遺言書の書き方や家の相続について学ぶ」というテーマのもと、遺言書の基本的な考え方や種類、そして何よりも“残される方にとっての見通しをつくることの大切さ”についてお話ししました。

制度や法律の説明にとどまらず、「なぜ遺言を書くことが、家族の安心につながるのか」という点を、できるだけ身近な例を用いてお伝えすることを心がけました。
講演後には、お茶を飲みながら参加者の皆さまと語り合う時間もあり、それぞれの想いや不安を直接伺うことができたことは、私自身にとっても大変貴重な経験となりました。

2件目は、「地域のケアマネジャーによる勉強交流会」にお招きいただき、成年後見制度に関する研修会の講師を務めました。
こちらでは、成年後見・保佐・補助の三類型の違いから、後見人等の具体的な職務内容、さらには実際のケースを通じた実務上のポイントについてお話ししました。

成年後見制度は、仕組みが複雑である一方、現場では迅速かつ柔軟な判断が求められる場面も少なくありません。
研修では、制度の「建前」だけでなく、意思尊重義務と身上配慮義務の調整といった実務上の悩ましさについても共有し、日頃から支援に携わっておられるケアマネジャーの皆さまと意見交換を行いました。(市長申立の体感件数を教えて頂く等、私自身も大変勉強になりました。)

これらの講演・研修を通じて、あらためて感じたのは、専門職としての役割は「手続きを行うこと」だけではなく、「制度を分かりやすく伝え、安心につなげること」でもあるということです。
今後も、地域の皆さまや支援者の方々と顔の見える関係を大切にしながら、実務とあわせて地域貢献活動にも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

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